THE BEST OF COUTROLER
 
 なにげなく使用していた“コントローラー”も実は奥が深く、ホーム・サーキット専用のものと、本格的な営業コース用とでは、かなり違っていました。ちなみに、私は、当初ニチモ(日本模型)のホーム・サーキット用コントローラー(3Pプラグ仕様)だけしか使っていなかった関係上、他の1Pジャック専用のパワー・パックでは使用することが出来なかったのでした。そんな中、「モデル・スピードライフ」誌などのレース記事などで紹介されていた“ゴーセン”製ボックス型コントローラーがほしくて、やっとの思いで手に入れ、これでやっと一流の仲間入りだ…などと考えていたのが懐かしく思い出されます。
 上は、ニチモ製の初期型コントローラーです。ずいぶんとお世話になりました。ただし3Pプラグは、ちょっと頂けませんでした。 
レーシング用パワーパック(12V2A)価格 1,800円(1965年)
 そして、モデルカー人生の中でいちばん使用頻度が高かったのが、左上の“ゴーセン”製ボックス型コントローラーです。当時の価格で、2,800円でした(普及板1,950円も存在していました)。ただし、欠点として、ボディのレバー回転部に軸受けが付いておらず(直接ボディ部に穴があいている状態)、長く使用していると、ボディ自体を削っていってしまい、どんどん穴が大きくなり、しまいに接触不良を起こしてしまうことでした。結局2個買いました。 
 右の“タイガー”製コントローラー(黒ボディ1,000円、高級赤ボディ1,500円)は、買いませんでしたが、このメーカーのパワーパック(写真下)は購入しました。ただし、ショートコース向きで、ロング・コースでは、左右の電量差が大きくなり、1台がコースアウトでもするものなら、電流が片方に集中してしまい“暴走”状態を起こしたものでした。
 
 
 左側が、ゴーセン製と共に人気のあった“SKW”ゴールド8PKコントローラーで、価格は、3,200円でした(高い!)。右は、今井製作所の“スピード・コントローラー”で、980円と手頃な価格設定ですが、ホームサーキット用で、FT−16などの小型モーター用です。 
当時は、別バッテリーから、電流をプラス・マイナス逆に流し、ブレーキにするパワーブレーキが認められており、本格的なゴーセンやSKWなどには、別パーツで取り付け可能になっていました。 
  
 #3は、アメリカ・レベル社製のグリップ型コントローラーです。当時は、郡是産業(今のグンゼ)が総代理店になっていました。それで他のモノグラムやCOXなどに比べ安い価格で販売できたのだと思われます(それでも私たちからすれば、高かった!)。価格は、1,900円でした。容量が小さくニチモの方が性能は高かったと記憶しています。 
 #4は、COX製のグリップ型コントローラーです。容量は、20オームと小さくFT−16程度の小さいモーター用だと思われます。 
 #5は、ストロンベッカー製のグリップ型コントローラーですが、私は見た覚えがありませんでした。 
 #6は、さくら模型製グリップ型です。このモデルは、営業用の本格的なもので、3,800円もしていました。