“THE 60年代の広告”(くるま編)
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おしゃれ広告はこれだ!
とくにシンプルで個性のあるものをピックアップしてみました。 左から、いすゞベレット1600GTの粋なイラストでの広告。そして、世界のホンダの原点となった“ホンダS600”であります。最後は、トヨタ・カローラ1100に対抗して1968年に追加発売された日産サニー・クーペであります。広告もシンプルでとても好感が持てます。とにかく60年代の匂いを感じてしまいます。 |
まだまだあるセンスの光る1枚!
日産とトヨタの対決は、広告でも火花を散らしていました。 左は、トヨタが“スペシャリティーカー”として送り出した“トヨタ・セリカ1600GTV”、広告のセンスが70年代を物語っています。 中央は、1973年に発売された2代目サニーの最上級車“サニー1200GX5”。そして、北米を意識した日産のスポーツカー“フェアレディZ”であります。どことなく写真が西海岸風であるのがちょっとアンバランスのような気も…。 |
これも私が好きだった“くるま”の広告であり、特に“ギャランGTO”は特別の思いがあります。
1970年代前後になると、各社“キャッチ・コピー”と“イメージフォト”による宣伝戦略を開始、その先駆けがあの有名な“愛のスカイライン”でありました。 |
時代を感じさせる広告
1965年当時の日産の主力車“ブルーバード1600(310)”。機能重視の広告内容だった。 また、そんな日産に対抗してトヨタが登場させたのが“トヨペット・コロナ”であった。1967年、このコロナをベースにしてヤマハ発動機でエンジン開発を行い、あの“トヨタ2000GT”の弟分として発売したスポーティカーがこの“トヨタ1600GT”であった。スカイライン2000GTRの登場までツーリングカー王者の名をほしいままにしていた。 最後は、1965年当時の白黒の三菱“コルト1000”の広告。その後5年も経たないうちに“ギャランGTO”を発売するのだから、デザインの進歩は目を見張るものでありました。 |
軽自動車も負けてはいなかった!
日本独特の軽自動車も宣伝合戦は熾烈を極めていました。1960年代初期に起こった第1次軽自動車ブームの火付け役であった“スバル360”や“マツダR360クーペ”の後を継いで登場したのが下の3台でありました。左より、ダイハツ“フェローSS”、スズキ“フロンテSS360”、そして最大のヒット車となった“ホンダN360”。これら3台は、それぞれ“フェロー・MAX”、“スズキ・フロンテ・クーペ”、“ホンダZ”に進化していくことになるのです。私は、ダイハツの広告を見ていると、何故か社運を賭ける意気込みを感じてしまうのです。しかし、スタイルで当時の若者の心を捕らえることは難しかったように思えました。 |
異種業種と車の広告
60年代のミスター・ファッション“VAN”の広告であります。ミニカー・メッサーシュミットとのショットが憎い演出でさすがファッションリーダーであります! 真中は、我がTETSUである。ペプシと生沢の関係は、「第4回日本グランプリ」からであり、まさに時代を駆けたスター・ドライバーを演出した広告でありました。ちなみに、右は、アメリカのコカ・コーラの広告であり、このセンスの差は歴史の差であるのでしょうか。 |
駆け足で1960〜70年代初期の車広告を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
この続きはまた次回で。 ご意見・ご感想をお待ちしています。Eメール・アドレス
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