経済的事情によってSEGやEDUCAを継続できなくなりそうな生徒の皆さんへ 2004. 4.10.開始 / 2006. 5. 2.一部修正

 

★ 新宿SEGまたは横浜EDUCAの1コマ分の年間の授業料(春期1講座=5回分、1学期11回分、夏期2講座=10回分、2学期11回分、冬季1講座=4回分、3学期7回分の通算48回の講義分)、及び高3については国公立大学2校(前後期各1校。同じ学校でも可)までの受験料、高校を経済的事情で中退した場合には、大検の受験料までを全額給付します。勿論、他の用途に使うことは一切認めません。返却の必要はありません(将来お金に余裕ができたら、ご返却いただくのは嬉しく思いますが、義務ではありません)。

 

☆ 対象者は、SEGまたはEDUCAの正会員の方で、生計を支える方が亡くなったり重篤な病気になったりという事情で経済状況が極端に悪化し、継続が困難になった方です(書類による審査があります)。吉久のクラスであるかどうかは関係ありません。収入が減っても、貯蓄などに余裕のある方はご遠慮ください。

 

※ 当方の現在の収入では最大2名の方にしかこの給付は出来ません。該当する方にもやむなくお断りすることがあることをご理解ください。

※ 僕は別段お金持ちではありません。当方の財政事情の変更によって、突然打ち切りになる可能性があることもご承知おきください。その場合、いったん給付したものについては返却は一切不要ですが、以降についてはなんら補償できません。

※ 他の用途に給付金を使った場合や虚偽の申告があった場合には、給付金を返却いただくことになります。

※ 経済状況が好転した場合にはご申告ください。その場合は以降の給付は原則として打ち切らせていただきます。

※ 期間は最大1年までで、春の進級時に、毎年再審査をさせていただきます。

※ ご応募の事実については、その秘密を厳守します。また、給付の事実についても、公機関への提出の必要がある場合を除いてはその秘密を厳守いたします。

※ この制度は会社とは無関係に吉久が個人的に行うものです。従って、なんらかの不都合があっても、SEGやEDUCAには一切の責務はありません。

 

ご希望の方は、以上の点をご理解の上、当方 yoshihisa@educa.co.jp までご連絡ください。SEGまたはEDUCAの出勤時に直接吉久にお問い合わせいただいても結構です。

 

<趣旨>

 ある分野について学び、なんらかの世界を少しずつ理解すること。世の中にこれよりも楽しいことなどないと、僕は思っています。皆さんが化学や数学の世界を理解することのお手伝いができるという意味で、僕は今の仕事を誇りに思っています。

僕は自身SEGの生徒として、学ぶことの喜びを知りました。妻ともSEGのクラスメートとして出会いましたし、子供が望むなら、僕の子供にもSEGやEDUCAの教育を受けさせたいと思っています。学ぶ喜びを知ることができたら、子供の人生はどんなにか幸せになるだろうと思っているからです。

今年、僕の身体に変調が現れ、病院で「ガンである可能性がかなり高い」という診断を受けました。ガンは医療に携わる多くの方の努力でかなり治癒するようになっているようですが、僕が「こういう病気かも」と云われていたものは、平均生存時間は長いが、治癒はかなり困難なものでした。そのとき、僕は自分の収入(別にすごい額でもありませんが)がいずれなくなること、そして子供に充分な教育など受けさせることが出来なくなるであろうことを思い、愕然としたのでした。

1ヶ月あまりの検査の結果、僕はガンではなかったという結論が出ました。本当に幸運な話です。しかし、それならば、一人でも多くの生徒が、たまたま家庭に不幸があったから学問を中断せねばならないというようなことのないように力を貸すことができれば、教育に携わる者としてこれ以上の喜びはないのではないか、と思うようになりました。

 学ぼうとしている方のためにいつかは奨学金を出したいと以前から思っていましたが、自分の経済状態でそれを云うのはおこがましいと考えてきました(し、今でもそうも思います)。しかし、幸運にも引き続き講義ができるであろう今、ちいさな力でも困っている人に貸すことができたら嬉しいと考え、このようなことを考えた次第です。