<よくある質問 速修クラス編> 2004. 1.2006.5.一部修正

※ ここに述べたのは僕の私見で、SEG/EDUCAとしての公式見解ではありません。

 

Q 東大(のような大学)に行きたいのだが、この内容・レベルで足りるか?

途中から演習クラスに行く必要はないのか?

 

 この速修講座の内容は、きちんと理解すればどんな大学を受けようときちんと合格点+αがとれるものです。理論化学(物理化学)・無機・有機の全分野を秋までに網羅できるようになっています。どんな大学を受けようとも、この講座のレベルで足りると断言できます。過去、この速修クラスから多くの東大合格者を出していますし、そもそも僕自身この速修クラスの出身者です。

勿論、2年間のクラスと較べれば演習量は少なくなります。2年間クラスの長所は、

    長い時間の中で、理解のきっかけが多くなるので、理解し損なうことが少ない

    講義に充分な時間があり、講義中に復習をしてもらいやすい。

    1年余裕があるので、SEGのシステムと相性が悪くても、やり直しがきく。

    高3の秋学期にテストゼミが標準で入っているので、演習量が多い。(演習量があれば、それほどしっかり理解していなくても、問題に応じた答案がかけることもあるので)

といったところですが、一方で、2年間のクラスにいる安心感で、なあなあに勉強してしまうと何にもならなくなってしまいます(予備校は、講義の内容を身につける場所であって、勉強している気分を味わう場所ではありません)。残念ながら、2年間クラスの下位の生徒は、速修講座の下位の生徒よりも点数が悪い場合があるのでこの点注意が必要です。

 速修講座には、2年間のクラスと較べると9ヶ月短いという時間的ハンデがあります。しかし、それは(特に理論の分野で)憶えて済まさず、きちんと理解することによって解決できることです。それには、わからないときはうるさく質問をすることです。このクラスでは休み時間・講義前後の質問以外にも、ホームページ・電子メールでの質問も受け付けています。講師をフルに利用して、必要なことをきちんと理解していけば、化学は1年で必ず得点源になる科目です。そして、演習についても、冬期講習のテストゼミが4回あります。必要であれば直前期のテストゼミも4回あります。そこで答案の書き方についてもきちんとお話しします。

 慌てて途中で演習クラスに編入しようとするのは、(SEGの利益に反するかも知れませんが)人によって良し悪しだと思います。まず、夏までは止めた方がよいでしょう。理論の分野の正確な把握なしに、答案技術だけを積み上げてもあまり効果はありません。もし、有機までの全分野が夏までに終わっていて、かつGクラスに楽に合格できる人であれば、秋学期は演習に出るのもよいかと思います。ただその場合、夏に無機・有機の両方をやらなければならないのがかなり大変だと思います。他の科目に余力があって化学に時間が割ける人以外にはあまりお薦めできません。(必要であれば個人的に相談に乗ります。直接ご相談いただくか、メールをください。)

繰り返しますが、どんなに高度な大学を受けようと、高等学校の化学の知識の範囲から出題されるのですから、知識は必要なことだけ憶えれば充分です。だから慌てる必要はないのです。ただ、大学は考えることの出来る人間をほしがっているのですから、考え方はしっかり理解する必要があります。くれぐれも慌てずに、しかし講義の内容をしっかり理解していってください。

 

 

Q そんなには難しい大学は受けないので、そんなに難しい内容は要らないのでは?

 

 大学の難易度には差がありますが、大学が目指しているものには違いはありません。それは新たな事実を探究し、考えて解明していくことです。当然、入学試験は「この人はどのくらい“考える能力”があるのか?」を試す場です。問題そのものの難易度に差はあれど、考える能力を要求していることには差はありません。

ここでは、化学がどんな科目であるかを述べ、その考え方を提供します。高校の領域を超えることはありますが、それはちょっとした考え方のことであって、憶えるべき内容が増えるわけではありません。だから、このクラスがあなたの負担を増やすことはそんなにないと思います。むしろ、難易度が最高ではない大学に於いては、このクラスでの理解が化学を絶対的な得点源にしてくれるでしょう。

 

 

Q 1年間の勉強の時間配分は?

 

A これは人によりけりなのですが、一般的には夏前までは英語・数学に重きを置き(英語2:数学2:化学1:他の理科1)、秋からは理科に重点的に時間を割く(化学2:他の理科2:英語1:数学1)のがよいと思います。たとえば化学では無機の沈澱だとか、有機の物質名だとか、どうしても憶えなければならないものがありますが、夏以降に憶えた方が忘れにくいと思います。

勿論、このやり方では秋にある模擬試験ではあまり理科で得点できないでしょう。しかし、模試は所詮模試であって、入試の時点できちんとした答案を書くのに効率のよい方法を選ぶべきだと思います。それには、より基礎的な科目を先に固め、知識の要素の大きな科目を後にするのがよいと思います(言い換えれば、秋から英数をたくさんやってもあまり抜本的には点数は変わらないでしょう)。

 勿論、理科の基礎の部分は、夏前までにしっかり固めなければなりません。理論化学をしっかり理解しておけば、無機・有機で記憶するべきことが「なぜ必要なのか」がわかり、負担が大きく減るはずです。化学の場合は、夏休み前までに理論を完成しましょう。それには、「わからないところをうるさく質問」することが大事です。知識は後回しでもよいのですが、考え方を学ぶことはさぼらないでください。

 

他にご質問があれば、いつでもメールでご連絡ください。