Nov. 1999


ver. 99.11.1

 今回、特に更新はないんですけど。

 能地のナウアデイズを読んでる人ならご存じでしょうが。あいつ、LAに行ってブライアン・ウィルソンの地元凱旋ライヴを見てきました。いいなぁ。ぼくはといえば、半年くらい前から入っていた「おやじバトル」のスケジュールが動かせないもんで、行けませんでした。能地、ホーソーン探索までしてきやがった。くやしいなぁ。

 たぶん能地のほうから詳しい報告があると思うけど、聞いたところによると、ブライアンは日本公演のとき以上にしっかり親分っぽくなっていて。ジョーク交じりのMCもばっちりで。ごきげんだったとか。演奏曲目は日本公演と同じ。ただし、第2部の冒頭、「素敵じゃないか」と「スループ・ジョン・B」の位置が入れ替わってたとか。メンバーはまったく日本公演同様。

 でね。すごいのが、ライヴ前に流れるバイオグラフィ映画みたいなやつがあるでしょ。あれが再編集されていたらしいこと。日本でやったやつは、冒頭、暗転した中に「レイ・ダウン・バーデン」のアカペラ・コーラスが流れたでしょ。あそこにブライアンの映像が加えられて、しかもバックの曲が「キャント・ウェイト・トゥー・ロング」に変更されていたそうです。すごい選曲(笑)。その他、中身のほうでもいろいろ変更点があったみたい。

 要するに、今モメてる元プロデューサー、ジョー・トーマス関連の映像をばっさりカットしたためらしいんだけど。たぶん冒頭の曲の変更も、ジョー・トーマスがらみのものじゃないのにしたかったのかな。

 そうそう。ブライアンといえば、10月30日、31日のブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサート、見ました? インターネットで生中継されたけど。アンプラグドでのブライアン、よかったねー。ほとんどは来日公演も含む99年のツアーでの演奏曲目からの抜粋って感じだったけど、1曲「プリーズ・レット・ミー・ワンダー」が加わっていて、わたしゃぶっとびました。パソコンのモニタの前で震えちゃいましたよ。ニール・ヤングがバック・コーラスに参加した「サーフィンUSA」とか、珍しいよなぁ(笑)。メンバーは、画面で見た限り、たぶん日本公演のメンツからドラムが抜けただけ、かな? 見られなかった人も、まだ音だけ mp3 とかリアルオーディオとかでしかるべきとこに落っこってるみたいなので(笑)、拾いに行ってみてください。どこに落ちてるかは自分で探してね。ぼくに問い合わせてこないように。ぼくが落っことしたんじゃないんだから。


Biography:
A Beach Boy's
Tale (A&E)
 そんなこんなで、我が家ではまたブライアン・ブームが再燃。ぼくたちがニューヨーク公演を見に出かけたころにアメリカで放映されて、その後日本でもエアチェック版のブート・ビデオが出回っていたA&Eの『Biography: Brian Wilson / A Beach Boy's Tale』ってドキュメンタリーも正式にビデオ発売されて。これもヘヴィ・ローテーション中。やっぱエアチェックものより画面がきれいだし、CM入んないし。うれしい。

 いい番組なんだよなぁ、これ。60年代に撮られたプライベート8ミリ映像もふんだんに盛り込まれていて、映像的にも新鮮だし、登場する関係者のコメントもめちゃくちゃ面白いし。マリリンが昔ブライアンからもらったラブレターを読んでくれるところとか、「みんなは彼をナーヴァス・ブレイクダウンだって言ったけど、私はそうは思わなかったわ」とコメントするところとか、カーニーがかつての食卓でのブライアンのむちゃくちゃぶりを大笑いしながら披露するところとか、幼いころのカールの思い出を話すブライアンの様子とか、フレッド・ヴェイルが『ペット・サウンズ』だったか「キャロライン・ノー」だったかを作ったばかりのブライアンから「この曲、メンバーたちはどう思うんだろう?」と訊ねられたときのことを述懐するところとか、他にもいろいろあるけれど、とにかくぐっとくるポイント多し。

 そうそう、キャピトル時代初期のプロデューサーだった Nick Venet ってニック・ヴェネーって読むんだね。ヴェネットだとばっかり思ってた。このビデオのナレーションで知りました。機会があったらライナーとか訂正しないと(笑)。

 それから、なぜかぼくのところによく問い合わせのメールがくるので、ここに書いておきますが、キャピトルによるブラザー/リプリーズ音源の再発、時期がどんどん遅くなってはいますが、ちゃんと実現する予定だそうですので、ご安心を。とりあえず5枚出るって予定は変わってないようだけど、一時発表されていたラインアップに変更があった模様。なんでも前回のラインアップからははずされていた『カールとパッションズ』の名前も挙がっているみたい。

 さて、11月11日の「カントリー・ロックの逆襲〜ザ・ラストショウvsセンチメンタル・シティ・ロマンス」公演も近づいてまいりました。「補習」のほうも27日にスペシャル版が敢行される予定。こちらは、なーんと中村とうよう先生をお迎えしての「20世紀ロック忘年会」ですよ。詳しくはCRTのページのほうへ。

 ここでお知らせした10月28日のライブもごきげんに終わったダディ&ザ・サーフビーツ(ぼくがやってるエレキ・インスト・バンドです)も盛り上がってますよ(笑)。前回ライブに足を運んでくださったみなさん、ありがとう。おかげさまで次回、同じ「フィドラー」でのライブも決まりました。押し詰まりに押し詰まった12月29日、またまた夜の9時くらいから夜中まで何ステージかやります。文字通りの忘年会って感じで、ぜひお立ちよりください。詳しくはまたご報告しますね。その前、11月28日には新宿ミントンハウス(03-3346-0696)ってとこで、サーフ・コースターズ、ブルー・ホライズン、ジャッキー&エノッキー、エル・カミーノスといった面々と対バンさせてもらいます。17時スタートの「Eleki-Inst a go-go! Vol.2」ってイベントです。徳武さんもゲストで出演するんだとか。おー、緊張するぜっ(笑)。




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