Jan. 1999


ver. 99.1.25

 緊急のお知らせです。上からバナー張ってるCRTの1月26日のコンサート、会場が変更になりました。詳しいことはCRTのオフィシャル・ページ内の「乾鳥岩新聞」を見てください。ご面倒かけます。

 で、今回の更新はこのお知らせだけなんですけど(笑)。

 それだけでもナンなんで。ビーチ・ボーイズ関連の情報をいくつか。最近、輸入盤屋さんにも入荷しつつあるブライアン・ウィルソンの最新ビデオ『Imagination』。見ました? アルバムのほうの『イマジネーション』がリリースされるときにプロモーションとして制作されたVH1のスペシャル番組をもとに再構築された60分ものです。

 ポコ〜イーグルスでおなじみのティモシー・シュミット、クリストファー・クロス、アイズ・オヴ・マーチ〜サヴァイヴァーでおなじみのジム・ペテリック、プロデューサーのジョー・トーマス、そしてブルース・ジョンストンらをコーラス隊として従えたブライアンが「カリフォルニア・ガール」「ドント・ウォリー・ベイビー」「イン・マイ・ルーム」といったビーチ・ボーイズ・ナンバーから『イマジネーション』の収録曲までを披露するライヴ影像を中心に、ショーン・レノン、ジミー・バフェット、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、エルヴィス・コステロ、グレン・キャンベル、REM、ベアネイキッド・レディなどへのインタビューを交えた内容。「イン・マイ・ルーム」がいいんだよなぁ。あと、ブライアンがキーを変えて地声で歌う「ドント・ウォリー・ベイビー」とか。

 ただ、細かいこと言うと、実はこの本番ライヴのとき、テレビ/ビデオ収録のために同じ曲を2テイクくらいずつ演奏していて。たとえば、「イン・マイ・ルーム」にはバンド演奏ヴァージョンと、生ギターのみでバックアップしたヴァージョンとがある。今回、市販用には生ギターのみのヴァージョンが使われたけど、イントロがカットされて、そこには昔の「イン・マイ・ルーム」のクリップが挿入されていたり。

 またもや様々なヴァージョンをめぐってマニアは泣かされそうです。あとから少なからずダビングもほどこされているような気もするし。ちなみに観客の中には細野晴臣さんもいるんだよなぁ。ぼくも行けるはずだったのにスケジュールの都合がつかなくて涙をのんだんだよなぁ。くそー……。

 あと、「カリフォルニア・ガール」のコーラス各パートを他のメンバーへの参考のためにブライアンが一人で全部録音しているシーンとか、すっげえ興味深いし。レコーディングであれこれ指示しているブライアンの口調が、『ペット・サウンズ・セッションズ』とかで聞かれる若き日のそれとほとんど同じだったりすることも、なんかやけに感慨深い。ロニー・スペクターがカヴァーした「ドント・ウォリー・ベイビー」を聞いて感激しているブライアンの図……なんてのも、見ているこっちがなんだかうれしくなってくる。

 まあ、インタビューもかなり大量に入っていて、けっこう面白いことをみんな言っているので、字幕がないと怖いって人は、たぶん3月に出る国内版をお待ちください。またかよ……と言われそうですが、ライナーはぼくが書く予定です(笑)。


シンフォニック・
ビーチ・ボーイズ

(ビクター)
 それから、去年一部で話題になったロイヤル・フィルによるビーチ・ボーイズ作品集『シンフォニック・ビーチ・ボーイズ』。マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストン、マット・ジャーディン、エイドリアン・ベイカーなども客演した盤ですが、これも国内盤が出ました。ライナーはぼくが書かせてもらいました。しつこくてすんません(笑)。指揮はフィフス・ディメンションやアソシエーションでもいい仕事をしていたボブ・アルシヴァー。エグゼクティヴ・プロデューサーをつとめているブルースが歌う「ディズニー・ガール」とか、さすがに弦がむちゃくちゃふくよかになっていて素晴らしいし、マットが歌う「ダーリン」とか、エイドリアン・ベイカーが多重アカペラで聞かせる「太陽あびて」とかもかなりの聞き物です。




ver. 99.1.21

 ところで、昨日なんだけど。以前、ここでボックス・トップスの新作を紹介していて。どうやらそれを検索エンジンで調べたんだろうけど、ボックス・トップスのオリジナル・メンバーのひとり、ベースのビル・カニンガムさんからメールが来ちゃいましたよ。なんか、すごいなぁ。日本語わかんないんで、あのCDのことどう思ったか聞かせてくれ……みたいな、まあ、フツーの内容なんだけど。感激ですよ。

 ビルさん、ボックス・トップスのホームページもやっているので、気が向いたらそっちにも行ってみてください。なんか、ビルさん、80年代に日本に来たことがあって。そのときは貿易関係の委員会から派遣されたとかで、音楽とは全然関係なかったみたい。みなさん、いろいろがんばってます。

 と、そんな楽しいインターネットに、「サイバー・ウオッチ・ネットワーク」とかってボランティアの民間モニター制度が生まれちゃうそうで。なんだかきな臭いですよ、近ごろ。そういや、MP3の本に載っていた坂本龍一のインタビューでも、ネット・ポリスみたいな機関の誕生を願うとか発言してた気もするし。むずかしい問題だなぁ。どうなんでしょうね。




ver. 99.1.10

 さあ、近づいてまいりました。

 カントリー・ロッキン・トラストのライヴ第4弾。銀座の新ライヴスポット“G”で行なわれるCRTフォー(徳武弘文・KYON・佐橋佳幸・玉城亜弥)のセッション。ムッシュかまやつと加藤義明がゲストってのもすごいしなぁ。どんなセッションになるのかなぁ。

 去年の9月にクワトロで大々的に開催されたスペシャル・ライヴみたいなものとはちょっと違って、今回はけっこうこぢんまり。そのぶん、さらに楽しみが増す。再発CD部門担当のハギワラとしてはですね(笑)、CRTライヴの企画にはほとんど関わっていないんだけど、そっち方面のプロデューサーのひとりである能地によれば、このこぢんまりライヴが今後定例化するそうです。段取りとか、ないようなもんだろうし。パフォーマー側と客側のマニアックな心の通い合いとか、そういうの、たっぷり感じられちゃうんだろうな。ゆっくりお酒飲んだりしながら聞けるんだろうな。いぇいっ。

 興味のある方はCRTのページでインフォをゲットしてください。今年も新旧問わずカントリー・ロックが盛り上がることを願っております。

 でも、そんなカントリー・ロックも含めて、去年の再発シーンは、まじ盛り上がった。CRT再発部門担当としても喜ばしく思っております。特に日本の再発シーンは怒濤。主にワーナー/イーストウェストの“名盤探検隊”シリーズのおかげって感じ。今年もワーナーはいきなり年頭からアソシエーションのオリジナル・アルバム群再発をぶちかますし。がんばってね。アソシエーションに比べると話題にあまりのぼらないかもしれないけれど、同時にトーケンズのワーナー音源を集大成した盤も出ます。こっちもぜひ。これが売れたらブッダ音源も出るかもしれないしさ。

 もちろん、ワーナー以外でも春以降にはビーチ・ボーイズのブラザー/リプリーズものもあるし。そうそう。米サンデイズドが、すでにアトランティックからCD化ずみのファーストおよび再結成盤以外のヴァニラ・ファッジのオリジナル・アルバム群を全部出したし。今年も積み上げられたCDに埋もれながら過ごすことになりそう。

 あ、それから、ぼくのホームページ、新年にあたってトップ・ページ以外のコンテンツの置き場所を変えました。コンテンツに直接リンクを張っている方はご注意ください。今後も気まぐれに置き場所を変える可能性は高いので、基本的にはトップ・ページにリンクしてくれたほうがうれしいです。よろしく。




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