緊急のお知らせです。上からバナー張ってるCRTの1月26日のコンサート、会場が変更になりました。詳しいことはCRTのオフィシャル・ページ内の「乾鳥岩新聞」を見てください。ご面倒かけます。
で、今回の更新はこのお知らせだけなんですけど(笑)。
それだけでもナンなんで。ビーチ・ボーイズ関連の情報をいくつか。最近、輸入盤屋さんにも入荷しつつあるブライアン・ウィルソンの最新ビデオ『Imagination』。見ました? アルバムのほうの『イマジネーション』がリリースされるときにプロモーションとして制作されたVH1のスペシャル番組をもとに再構築された60分ものです。
ポコ〜イーグルスでおなじみのティモシー・シュミット、クリストファー・クロス、アイズ・オヴ・マーチ〜サヴァイヴァーでおなじみのジム・ペテリック、プロデューサーのジョー・トーマス、そしてブルース・ジョンストンらをコーラス隊として従えたブライアンが「カリフォルニア・ガール」「ドント・ウォリー・ベイビー」「イン・マイ・ルーム」といったビーチ・ボーイズ・ナンバーから『イマジネーション』の収録曲までを披露するライヴ影像を中心に、ショーン・レノン、ジミー・バフェット、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダー、エルヴィス・コステロ、グレン・キャンベル、REM、ベアネイキッド・レディなどへのインタビューを交えた内容。「イン・マイ・ルーム」がいいんだよなぁ。あと、ブライアンがキーを変えて地声で歌う「ドント・ウォリー・ベイビー」とか。
ただ、細かいこと言うと、実はこの本番ライヴのとき、テレビ/ビデオ収録のために同じ曲を2テイクくらいずつ演奏していて。たとえば、「イン・マイ・ルーム」にはバンド演奏ヴァージョンと、生ギターのみでバックアップしたヴァージョンとがある。今回、市販用には生ギターのみのヴァージョンが使われたけど、イントロがカットされて、そこには昔の「イン・マイ・ルーム」のクリップが挿入されていたり。
またもや様々なヴァージョンをめぐってマニアは泣かされそうです。あとから少なからずダビングもほどこされているような気もするし。ちなみに観客の中には細野晴臣さんもいるんだよなぁ。ぼくも行けるはずだったのにスケジュールの都合がつかなくて涙をのんだんだよなぁ。くそー……。
あと、「カリフォルニア・ガール」のコーラス各パートを他のメンバーへの参考のためにブライアンが一人で全部録音しているシーンとか、すっげえ興味深いし。レコーディングであれこれ指示しているブライアンの口調が、『ペット・サウンズ・セッションズ』とかで聞かれる若き日のそれとほとんど同じだったりすることも、なんかやけに感慨深い。ロニー・スペクターがカヴァーした「ドント・ウォリー・ベイビー」を聞いて感激しているブライアンの図……なんてのも、見ているこっちがなんだかうれしくなってくる。
まあ、インタビューもかなり大量に入っていて、けっこう面白いことをみんな言っているので、字幕がないと怖いって人は、たぶん3月に出る国内版をお待ちください。またかよ……と言われそうですが、ライナーはぼくが書く予定です(笑)。
それから、去年一部で話題になったロイヤル・フィルによるビーチ・ボーイズ作品集『シンフォニック・ビーチ・ボーイズ』。マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストン、マット・ジャーディン、エイドリアン・ベイカーなども客演した盤ですが、これも国内盤が出ました。ライナーはぼくが書かせてもらいました。しつこくてすんません(笑)。指揮はフィフス・ディメンションやアソシエーションでもいい仕事をしていたボブ・アルシヴァー。エグゼクティヴ・プロデューサーをつとめているブルースが歌う「ディズニー・ガール」とか、さすがに弦がむちゃくちゃふくよかになっていて素晴らしいし、マットが歌う「ダーリン」とか、エイドリアン・ベイカーが多重アカペラで聞かせる「太陽あびて」とかもかなりの聞き物です。
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