今、フリーボってバンドの連中とニュー・アルバムのプリプロをしてます。ちょっと前に東芝EMIからメジャー・デビューしたバンドで。こいつらがねぇ、20歳代のくせしてぼくが高校時代に聞いてたような音楽ばっかり好きだったりして。たぶん、かなり面白いアルバムができあがると思うので、ぜひ楽しみにしててください。
ただ、そんなこんなでスケジュールがきついきつい。『シンガー・ソングライター』『アメリカン・ルーツ・ロック』に続く、ミュージック・マガジン増刊CDベスト100シリーズの新刊も制作中だし。趣味のホームページ更新(笑)もなかなかままならない状態。まあ、テキトーにやっていきますので、ときどきのぞきに来てくださいませ。
と、忙しくしてるところ、VANDAの佐野さんがメールで教えてくれた妙なCDをゲット。これなんですけどね。
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Mike Love,
Bruce Johnston &
David Marks of
The Beach Boys
Salute NASCAR
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ナスカー・ウィンストン・カップ・サーキットのオフィシャル・ガソリンである“76ガソリン”のキャンペーン用CDだとかで。“76”マークのガソリン・スタンド・チェーンでのみ購入できた代物らしいです。もうキャンペーンが終わっちゃったうえ、何かクレームがついて販売中止になっちゃったらしいので、アメリカではブツは回収されたとか。しかし、デイヴィッド・マークスがビーチ・ボーイズのメンバーとしてクレジットされつつこんなところで復活してくるとはねぇ。カールの他界以降のビーチ・ボーイズの行方はどうなっちゃうんだろう。
で、このCDの内容はですね。ギデア・パークでおなじみのエイドリアン・ベイカーをプロデューサー/エンジニア/アレンジャーに迎えて、マイク、ブルース、デイヴィッド、そして曲によってジャン&ディーンのディーン・トレンスらが往年のホットロッド・ヒットを演奏しまくる、と。そういう感じの1枚。冒頭、「グッド・ヴァイブレーション」の安いインストに乗せたマイクとブルースのご挨拶に続いて、「アイ・ゲット・アラウンド」「リトル・デュース・クーペ」「パサディナのおばあちゃん」「409」「シャット・ダウン」「GTO」「バラッド・オヴ・オール・ベッツィ」「リトル・ホンダ」「ファン・ファン・ファン」「ドント・ウォリー・ベイビー」の10曲を披露している。ビーチ・ボーイズ以外の楽曲も、近年のビーチ・ボーイズのライヴ・レパートリーとしてなじみのものばかり。
出来は、あんまりよくないです(笑)。
まあ、アレンジとか、ほぼ原曲に忠実にやってはいるものの、ロックンロール感覚がずいぶんと薄れてしまっているもんで。それなりに興味深く聞けたのは、アレンジをかなりいじっている「ベッツィ」くらいかな。「ベッツィ」は佐野さんもおすすめだそうです。でも、これに比べたら物議をかもした『スターズ&ストライプス』のほうが断然しっかりした仕上がりだったよのぉ。
それから、先月末、福岡のヴァージン・メガストアでやったワーナー/イーストウェストの“名盤探検隊”イベント。たくさんお越しいただきまして、感謝します。また声がかかれば行きますからね。そのときもよろしく。
で、今月は大阪に行きます。5月24日の日曜日、心斎橋タワー・レコードです。お近くの方は、ぜひいらしてください。探検隊もノリノリで、6月には必殺の『LAゲッタウェイ』、デラニー&ボニーの『モテル・ショット』をはじめ、ジム・ウェッブ、タイニー・ティム、トニー・ジョー・ホワイトなどが出るみたい。いいっすねー。
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