日本のテレビも年末年始は特番だらけですが。
イギリスでもとんでもない特番が放送されたみたい。ジョージ・マーティンがホストをつとめる『The Rhythm of Life』という3夜連続のスペシャル。BBCで毎夜CMなしで40分、12月29日から31日までオンエアされたらしいんだけど。
故ジョージ・ソルティ(クラシック界ではいまだにゲオルグ・ショルティと言われているようですが)とか、ビリー・ジョエルとか、ボビー・マクファーリンとか、スチュワート・コープランドとか、ディオンヌ・ワーウィックとか、バート・バカラックとか、ブライアン・メイとか、ビー・ジーズとか、そうそうたる顔ぶれにジョージ・マーティンがインタビューする番組。ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」について語ったり、スティーヴィー・ワンダーが「リヴィング・イン・ザ・シティ」について語ったり…。
でもって、ジョージ・マーティンはブライアン・ウィルソンにもインタビューしてるのだそうですよ。見たいっすーっ。情報によると、1997年の3月にマーク・リネットのスタジオにジョージ・マーティンとブライアンが行って収録された映像だとか。まずブライアンがピアノで「グッド・ヴァイブレーション」と「ゴッド・オンリー・ノウズ」を歌って。そのあと、「ゴッド・オンリー・ノウズ」のオリジナル8チャンネル・マルチを持ち出して、ジョージ・マーティンと二人で1チャンネルごとに音をチェックして。で、ブライアンが「すごいな、ジョージ。あなたはオリジナルより見事なミックスをするね。信じられない」とか言ったりしてるらしいっすーっ。見たいっすーっ。NHKのBSあたりが放映しないもんかね。
まあ、日本ではそれは見れなかったものの、今回の年末年始は、ビデオでビーチ・ボーイズ漬け。以前、初ソロ・アルバムが出たときにアメリカで制作されたブライアンの特番とか、「ココモ」のヒットを受けて、やはりアメリカでオンエアされた何夜か連続のビーチ・ボーイズの特番とか。
このビーチ・ボーイズの特番がよくてねぇ。たき火を囲んでメンバーみんなで昔話したり、生ギターで歌ったりするシーンが毎夜登場するんだけど。ブライアンとマイクのやりとりがすごくいいんだよなぁ。この二人って、訴訟も含めてあれこれ確執が伝えられているけれど、ジョン・レノンとポール・マッカートニーと同じで、なんだかんだ言っても結局は昔からすごく仲のいい友達どうしで。ガキのころから一緒にコースターズやエヴァリー・ブラザーズをハモってた仲間で。敵対しているように見えたところで、やっぱり底辺ではしっかりつながりあっているんだろうなと思う。そんな様子が伝わってきて、なんだかうれしくなる。
そんなこんなで、ほぼ1週間、新譜など一切聞かず、ぼーっと過ごしたハギワラでした。なので、パーソナル・チャートも作れない状態です(笑)。明日あたりからレコード屋回りも再開できそうなので、本ホームページの本格更新はそのあとって感じかな。それだけじゃナンなので、別に情報性も薄く面白くないとは思うけど、この年末年始に聞いていたCD10枚のリストアップだけしてみました。こういうの聞きながらハギワラは呆けていたのでした。
というわけで、順序が逆になりましたが、あけましておめでとう。今年も気楽にやっていきますので、よろしく。