What's New (May, 1997)



■1997年5月17日

 ノージのところがえらいことになってまして(笑)。

 HTML係のぼくもすっかり時間を奪われてしまいました。なもんで、久々、2週間ぶりの更新です。お待たせ……って、待ってくれてる人、いるのか?

 そんなわけで、けっこうバタバタしてしまった昨今ですが。うれしい報せも届いています。

From: 嶺脇さん@タワーレコード心斎橋店
Date: Wed, 14 May 1997 20:33:25 +0900
こんばんわ or こんにちは

突然ですが、カントリーロック来てます。確実に!!

私の努めているお店(タワーレコード心斎橋)でカントリーロックを特集した所、売れました。予想以上に。Byrdsはもちろんの事、Gram Parsons, Flying Brittos, Nitty Gritty, Commander Cody, Poco etc. とまんべんなく売れました。

ちなみ売り上げBest10は

  1. Barefoot Jerry/Key To The Country...(See For Milesの2in1)
  2. バーズ/ロデオの恋人
  3. Flying Burritto Bros./The Guilded Palace...(2in1)
  4. バーズ/イージーライダー
  5. バーズ/バーズ博士とハイド氏
  6. Gram Parsons/Live 1973
  7. Nitty Gritty Dirt Band/Uncle Charlie & His...
  8. John Fogerty/Blue Ridge Rangers
  9. Steve Young/Rock Salt & Nails
  10. Gram Parsons/GP : Grivevous Angel(2in1)

という結果になりました。バーズの“ロデオの恋人”が必ず一位になると予想していたのですが、意外やレコ・コレの影響かBarfoot Jerryが一位に輝きました。

いや〜まだまだカントリーブーム(?)続きそうですね。

それでは、また。

 どうよ。

 すごいね。来てます。カントリー・ロック。日本では、レコード会社にいくら働きかけても“日本じゃカントリーはなぁ……”とか苦笑いされて重い腰を動かしてくれない状況ではありますが。

 カントリーとカントリー・ロックは違うんだぞぉっ。

 なんてことはいいんだけど。英米では次々70年代カントリー・ロックの名盤がCD化されて。そこそこ評判になったりして。若い世代からも、ウィルコとかサン・ヴォルトとか、そのスジの担い手が登場してきて。

 何か、70年前後のシーンと現在と、共鳴するものがあるんだろうな。まあ、日本の場合はヒットチャート的にほぼ鎖国状態だったりするので、その辺、なんとも同時代的な感触が持ちにくいけれど。時代の空気感に意識を集中させてみると、論理的には解析できないながら、70年代、当時最先鋭のポップ・ミュージックだったカントリー・ロックの肌触りが妙にフィットする……と、そんな感じ。

 タワーレコード渋谷店でも面出しの棚ひとつつぶして、バーズとかスティーヴン・スティルスとか、その辺の再発盤ばっかり並べたコーナーができてたりするみたいだし。渋谷や心斎橋のワコードたちも、きっとそうした時代の空気感を無意識のうちに感知し始めているんじゃないかなぁ。楽しいなぁ。ベアフット・ジェリーやバーズ、フライング・ブリトーズの再発盤に関しては、ちょっと前のチャートのページでも触れているから、そっちも見てね。



■1997年5月3日

 すっげーむずかしかったよぉ……。

 みなさん、参加なさいましたでしょうか。RMAT。「Rhino Musical Aptitude Test」の略なんだけど。再発CDに関しては右に出る者なしの米ライノ・レコードが、現地時間で4月27日の正午、ロサンゼルスとニューヨークのタワー・レコードで催した音楽トリヴィア大会。1997年度、究極の音楽オタク(1997's Ultimate Music Geek)を決定するビッグ・イベントだった。

 で、これ、インターネットでも参加できたわけです。なもんで、自信はなかったんだけど、縁起物ってことで参加してみました。日本時間だと4月28日の朝っぱら4時。まずはライノのホームページにアクセスして問題をダウンロード。でもって制限時間1時間で用意された質問に次々答えていくことになるわけだけど。

 事前のルール説明によると、資料の参照はOK。禁止されているのは友達と相談することだけ。ずいぶん太っ腹だなぁと思ったものの。当然でした。だってさ、出た問題、なんと全部で318問。さんびゃくじゅーはちもんっ。単純に60分で割っても、1分あたり5.3問。10秒に1問くらいずつコンスタントに答えていかなきゃならないんだから。しかも問題は英語だしさぁ。資料なんか見ているヒマはないってことだね、要するに。

 出る問題も強力だった。出題範囲は、ライノが出しているジャンルすべて。つまり、クラシック以外のあらゆる音楽が対象だ。実際、フランク・シナトラからサウンドガーデンまで出てきたもの。

 「次の人物のうち、ビートルズのメンバーじゃなかったのは誰?」とかいう、むちゃくちゃ簡単なものから、「ハウリン・ウルフのギタリストとして"I'm Gonna Murder My Baby"をレコーディングし、その後、タイトル通りの犯罪を犯してしまったのは誰?」なんて厳しいものや、「次の曲のうちマイルス・デイヴィスのアルバム『ワーキン』に入っていないのは?」なんてやつや、「ハンク・ウィリアムス、ハンク・スノウ、ハンク・トンプソン、ハンク・ペニー、それぞれのキャッチコピーをあげよ」なんてのや、「サム・フィリップスはエルヴィス・プレスリーの契約をRCAにたった3万5000ドルで売ってしまったのに、今でも大金持ちです。彼が現在メンフィスで関わっている事業は何?」なんてやつや……。

 まあ、よく考えればわからないではない問題ではあるのだけれど。これがだだーっと318問並んでいるんだから。まいりました。

 結局、1時間がんばって、半分くらいまでしか到達せずじまい。ダメもとで参加したので特にくやしいとは思わないものの、でも、やっぱりくやしいなぁ。これ、全問正解なんて人だっているわけでしょ、きっと。うー、恐るべし。

 ちなみに、ぼくにはまったく望みがないわけですが。一等賞に輝いた人は、全額ライノ持ちで、ロンドン、ニューヨーク、クリーヴランド、メンフィス、ロサンゼルスという世界五大音楽都市巡りツアー2名様分がプレゼントされるのだとか。「ライノの人が付いてきてくれるのかなぁ。付いてきてくれるならいいけど……」とノージがいらぬ心配をしておりました(笑)。

 しかし、ライノは楽しいことを考えるね。問題作るのもきっと楽しかっただろうな。ところで、かねてから「ライノに就職したい」と願うハギワラですが、ライノの就職試験ってこんなだったりして。そうだったら、こりゃ厳しいな。来年もまた開催されるそうなので、またダメもとで挑戦するぞ。

 勉強して出直しだっ!