日本シリーズでわがジャイアンツが2連敗したころから体調が崩れ初めて(笑)。咳がゲホゲホ。それがえんえん、今なお続いていてキツいっす。咳は疲れるね。全身運動だね。ぐったりっす。
起きてるとまだいいんだけど、寝ると咳が出るんだよなぁ。だから、寝て治したいのに、寝るとキツい……という悲惨な状況。どうすりゃいいんだ俺は(笑)。レギュラーのラジオとかは、ガム噛みっぱなしで放送したりして、なんとかこなしてますが。一昨日は突如、高熱も。ノージやマネージャーから医者に行けと命じられて、今日行ってはみたものの、フツーの風邪らしくて。フツーの薬出されただけでおしまい。ちびしー。早く治りたい。
そんな中、しかし明日11月5日の夜には新宿ロフトプラスワンで、リリー・フランキー先生とともに「ジャイアンツ・ナイト」ですよ。日本一おめでとー大会。リリー先生のファンでいっぱいになっちゃうのかなとは思いますが、仲間もいないと淋しいので、ぜひ病で弱っているハギワラを応援してやろうという方、いらっしゃったら遊びに来てください。ジャイアンツ嫌いな人には無理強いできないけど。
そういえば、昨日、こんな体調にもかかわらず日米野球の第一戦、見てきました。東京ドームで。かっちょいいですねー、メジャーのツワモノたち。ロベルト・アロマー、ボンズ、シェフィールド、デルガド……と、どっかーん! どっかーん! どっかーん! どっかーん! ってホームランを目の当たりにしたけど。胸が震えますね。ノリとか松井とか山崎にもがんばってもらいたいもんですね。
で、ふと思ったんだけど。長嶋野球ってのは、こういう快感をこの日本で追求しようとしてるんじゃないのかなと。定着させようとしてるんじゃないのかなと。てゆーより、少なくともプロ野球の面白さのいちばんの基本はここの部分なんじゃないかなと。もちろん他にもいろいろと楽しみ方はあるんだけど、少なくとも観客が金出して球場に足を運んでまで手に入れたい快感の基本は、これでしょう。あるいは、第二戦のランディ・ジョンソンみたいに、ばったばったと三振の山を築く凄腕ピッチャーのかっこよさとかさ。
よく今年の長嶋野球のことを、金に物を言わせたバブル野球とか批判する人がいるけどね。そうじゃなくて、プロの野球ってのは最低限、今年のジャイアンツみたいなものであって。あれが最低レベル。基礎体力。それをクリアしたうえでの犠打とか、盗塁とか、かわす投球術とかなんじゃないかなぁ。長嶋はそういう事実をぼくたちに思い出させようとしてくれているんじゃないかと思うのだ。
この最低レベルをクリアしていない状態で、四球で出て、盗塁して、バントで三塁に進んで、犠牲フライで1点……とかやられても、これに金払えるかっつー問題なんだよね。テレビでぼんやり見てるぶんにはそれでもいいのかもしれないけど。高校野球じゃないんだからさぁ。
高校野球の楽しみ方ってのがあるのはわかる。だからといって、その楽しみ方をプロ野球にまであてはめるこたねーだろと思う。高校野球を主催している新聞社が日本のマスコミの論調の基本を作っているって現実を考えると、仕方ないのかなとも思うけどさ。ただね、高校野球の楽しみ方というか、美学というかってのは、要するに非力な者でもみんなで力を合わせて知恵を絞ってがんばれば……みたいなことでしょ。それ、どうなんだろ。すごく日本的な考え方だと思うんだけど。
音楽でも一緒で。ロックね。ロックを作り上げるための絶対的な基礎体力みたいなものがあるとぼくは思うのですよ。だからこそロックはアメリカで生まれたんだと思うし、やっぱり今なおアメリカのロックこそがいちばんロックしてるんだと思う。で、それに対して“非力な”日本人がいろいろ頭をひねりながら独自のロックみたいな音楽を作ってみても、実はこれはロックじゃないんじゃないか、と。
ロックをやってるつもりはないと言うなら、別にそれでOK。だけど、それでもロックだと主張する日本人アーティストもいるからね。そういうのに出くわすと、ワタシ、思い切り引いちゃうんだよなぁ。日本で現実にロックできてる人って、本当に数えるほどしかいないとぼくは思うのだ。ほんの一握り。桑田とか奥田とか。プロ野球の世界でも同じなんじゃないかなぁ。で、そんな一握りのプレーヤーは現状のままでは最終的に海を渡ってメジャー・リーグへと挑むしかない、みたいな。
野球も音楽も、本場アメリカと日本との“差”を意識していた時期ってのがあって。そのころはまだよかった気がする。危機感があって。最近はどっちも、国内マーケットみたいなものがしっかり定着してきちゃったせいか、危機感、まるでないから。国内市場でちんまりまとまるばかり。面白くねーなぁ。長嶋も面白くないんだと思うよ。野村とか森みたいなちまちました策略家ばかりが“名匠”なんて持ち上げられて。で、またそういうちまちましたのが好きなエセ文化人みたいなやつらがマスコミに多いしさ。
長嶋、来年もがつん!とカマしてくれいっ。阪神と横浜にだけは負けるな。
なーんてことを言いながら、ぼくもバンドやってるわけです(笑)。ダディ&ザ・サーフビーツ。11月は久々に高田馬場フィドラーへと戻ります。11月8日、夜の8時半くらいから深夜まで、4ステージやりますので。完璧なにせものロックンロール・インストですが(笑)。けっこうかっこいいにせものだと思いますので、楽しみにきてください。フィドラーは、明治通りと早稲田通りの交差点。三和銀行の地下です。
そうだ。実はこのホームページ、最初にインターネット上にアップロードしたのが1995年の暮れで。そろそろ、まる5年になるんですよ。こてこての趣味ページながら、みなさんの長年のご愛顧のおかげでこんなに長く続けることができて。感謝してます。で、そんなホームページの公式オフ会みたいな感じで。11月19日(間違いでした。11月21日の火曜日が正解でした)、新宿ロフトプラスワンで開催される「CRT&レココレ」イベントをこのホームページとの連動イベントにさせてもらいました。題して“萩原健太のナッシング・バット・ポップ”。まあ、最近の新譜CDをぼくがばかばかかけまくるという、まあ、それだけのものなんですけど(笑)。ホームページで紹介している新作CD(+ここには載せていないブート)の試聴会みたいな感じになると思います。ビデオも用意しようかな。もちろん、みんな大好き、テラ坊も来ます。夜の7時半からです。ぜひ遊びにきてください。
|