ここでは特に書いたことはないんだけど。ノージのページなどで話題を巻き起こしている男のロマン“26枚組”。ゲットしました。
あの26枚組って何ですか……って問い合わせメールも多いので、こっちに書いちゃいますけど、ボブ・ディラン＆ザ・ホークスが66年に残した音源のうち、とりあえず現存が確認されているものをほとんど網羅した感じのもので。タイトルは『JEWELS AND BINOCULARS』。ブート・マニアにはおなじみのヴィゴトーンからのリリース。ライヴを中心に、インタビュー、ホテルの部屋での録音、『ブロンド・オン・ブロンド』セッションの別テイクなどなど。もう満載で。ついでに珍しい写真もたっぷり載ってる100ページのＬＰ大ブックレットが付いてて。66年のツアー・パンフの復刻版も付いてて。
こいつにかかりっきりの毎日です。もちろん、内容的には間違いなくピック・オブ・ザ・ウィークものなんだけど。さすがにブートっすから(笑)。ここでジャケ写入りで紹介……ってのもどうかなと思いまして。しかも、まだ26枚、とてもじゃないけど全部は聞けてないし(笑)。とりあえず文章でご紹介って程度にとどめておきますが。
少なくとも、今振り返って、この1966年ってのがボブ・ディランにとってピークの年だったことは明らかだし。ザ・ホークス＝ザ・バンドにとっても、のちの活動への大きなステップになった年でもあるわけだし。でも、その時代のディラン＆ザ・ホークスを同時代／同地域的に体験することができなかったぼくとしては、もうこの26枚組でその気になって追体験するしかないから。浴びてます。音を。たっぷり。
こういう、まさに何かが生まれつつある瞬間ってのは、確かに60年代から70年代アタマにかけてたくさんあったんだろうなと思う。と同時に、でもきっと今この瞬間にも、あと30年くらいしてから振り返ったときにポイントになる何かが生まれていたりもするんだろうなとも思う。頻度は少なくなっているかもしれないし。だいいち、あと30年、俺、生きてるかどうかわかんないけどさ(笑)。でも、目をこらしていたいなと思いますよ。後で後悔しないためにも。
さて、先日、NHK-BS2で生放送した『BS音盤夜話』、楽しんでいただけましたでしょうか。たくさん感想のメール、いただきました。ありがとう。こういうアーティストを取り上げてほしい……って要望もたくさんいただいてます。ぼくに決定権があるわけじゃないですけど、またこういう機会があったら盛り上がりましょう。
で、『音盤夜話』の第一夜は徳武弘文さん＆白井良明さんをお迎えしてのベンチャーズ・ナイトで。徳武さんとは７月のＣＲＴに続いて連チャンでのベンチャーズ・トークでした。ＣＲＴのとき同様、『音盤夜話』でも一緒にギター弾いちゃったもんねー。『音盤夜話』のリハーサルというかサウンドチェックのときは、本番の内容とはまったく関係なく、たっぷりベンチャーズ・ナンバーを合奏させてもらっちゃいました。ぼくが何かベンチャーズの曲のイントロを弾くと、徳武さんとか白井さんがすぐにメロディ弾き始めて(笑)。とんでもなく贅沢なジュークボックス状態でありました。
つーわけで、ＣＲＴ夏まつりのほうも、７月のベンチャーズまつりは大盛況のうちに終わりまして。いよいよ８月はビーチ・ボーイズまつり。８月19日（土）に新宿のロフトプラスワンでビーチ・ボーイズを語り尽くし、聞き倒しましょう。ゲストは黒沢健一。司会はいつもの通り、レココレ寺田編集長＆萩原健太です。詳しくはＣＲＴのページへ。
それと、すっかりお知らせが遅くなってしまいましたが。ぼくも在籍しているダディ＆ザ・サーフビーツのライヴもあります。もうすぐです。８月16日。おー、３日後じゃないですか。お盆休みで特にやることがないとか、そういう方はぜひ。つーか、お盆なんで、お客さんいないかも(笑)。淋しいので、みなさん、よろしくね。いつものように、高田馬場のフィドラー（明治通りと早稲田通りの交差点。三和銀行の地下）ってお店で夜の、んー、そうだな、９時くらいから深夜まで、何回かステージやります。飲み代以外かからないショットバーみたいなところでのハコバンですから。気楽にどうぞ。ベンチャーズ・ナンバーも含むエレキ・インストで盛り上がりましょう。
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