以前、ピック・オブ・ザ・ウィークにも選んだチーキー・モンキーって二人組がいて。そのうちの一人、マイケル・シェリーってやつは、実は去年ソロ・アルバムを出していて。そのアルバム、ぼくも確かオンステージ山野かどこかで見つけて買っていたにもかかわらず、なんと聞かないまますっかり未聴CDの山に埋もれていたという(笑)、ずいぶんなハギワラですが。
そんなマイケルさんの新作ソロが出た。チーキー・モンキーのほうはどうなったんだ……と思ったものの、今回のセカンド・ソロ・アルバムの収録曲の半分くらいにしっかり相方、フランシス・マクドナルドの名前もクレジットされているので。んー、どう考えればいいかな。バンドは継続しつつも、バンドとしてはできないよりパーソナルな世界を追求した1枚ってことか。
確かに、チーキー・モンキーほどビートルズっぽくなく、もっと、たとえばジョナサン・リッチマンとか、ああいうのに近い世界って感じ。何よりも曲がいい。いいソングライターだなぁ。今どきはの基準で言うと、古くさいタイプのポップ・メロディを書く人って感じなのかもしれないけれど、そのぶんぼくのようなお古いポップ・リスナーにはたまらない魅力がある。時代を超えたポップ・メロディと解釈しましょうかね。ニック・ロウみたいな瞬間もある。
歌詞までは全部把握してないけれど、曲のタイトルだけ眺めても「Baby's In A Bad Mood」とか「Lisa Marie」とか「You Were Made To Break My Heart」とか「Summer, I Pissed You Away」とか、かなり歪んでいて歌詞の聞き取りにも力が入る(笑)。屈折しまくったサーフィンもの「Surfer Joan」って曲もイキそでイかないなかなかの仕上がり。
俺、かなりこの人、好きみたい。ファースト・ソロも気合いを入れて聞き直しますよ。
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