The Wilsons The Wilsons (Mercury)
まあ、そんなとこです。わりといい曲もあるけれど、ぼんやりした曲も多い、と。それなりに好意を抱きつつ聞かないと、なんてことないフツーのポップスって感じかも。ウィルソン・フィリップスのころもそうだったんだけど、個人的にはあまり盛り上がらない仕上がり。やっぱ、パパの新作を待ってます。
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Moon Hut Kim Fox (Dreamworks)
もともとはクラシックをやっていたそうで、その後ジャズにも手を染め、ポップ・フィールドに進出してきたのは3年ほど前からだそうだ。とはいえ、やっぱ血筋がモノを言ってるのか、ローラ・ニーロとかキャロル・キングとかパティ・スミスとか、ニューヨーク出身のシンガー・ソングライターが否応なく持っている“あの感触”――ソリッドさとスウィートさが交錯するあの感じが根底に流れているみたいで。悪くない。
正式なクラシック教育を活かしたアレンジも、ジャズ時代に培った歌心も、全部まとめて彼女ならではの音世界へと結実させている。内省的で、かつ表現力にも富んだ歌詞も印象的。ブルース・スプリングスティーンの「アトランティック・シティ」のカヴァーなんかもあって。いい感じっす。
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The Lateness Of The Hour Eric Matthews (Sub Pop)
突き抜けない歌声にフラストレーションを覚える瞬間もあるにはあるけれど、曲もそこそこうまく作られているし、アレンジも緻密だし、まあ、歌声もサウンドのひとつとして楽しむべき1枚か。ジェイソン・フォークナーとスプーキー・ルーベンもバックで参加。
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Seen A Ghost The Honeydogs (Debris/Mercury)
アル・クーパーが数曲、キーボードで参加している。ちょっと皮肉っぽい歌詞も、雰囲気です。
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The Dance Fleetwood Mac (Reprise)
MTVアンプラグドのための再結成ライヴ盤だけど、同じ趣向でリリースされたイーグルスの盤のほうが個人的には興奮したな。体験の薄さが原因だろう。好きだった人にはこの上ない贈り物だと思う。イーグルス同様、完全にアンプラグドというわけではなく、わりとフツーにバンド演奏してます。
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The Big Picture Elton John (Rocket)
でも、売れて当然というか。特に新たな刺激はないけれど、出来自体はかなりいい。ミディアム以下の荘厳な曲が多いのは最近のエルトンの持ち味。彼ならではのゴスペルっぽさ、ソウルっぽさも盛り込まれてはいるものの、全体の手触りはかなりクラシカルだ。パバロッティとのデュエットで既発の「リヴ・ライク・ホーシズ」の単独ヴァージョンも聞ける。
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