在留資格外の整体施術
警視庁公安部中国人「院長」逮捕へ


 中国系のコンサルタント会社「中国事業顧問」
(東京都中央区)の役員だった中国人の男が、
在留資格で認められていない蜂体施術を行って
いたとして、警視庁公安部と築地署は14日午前、
入管難民法違反容疑(資格外活動)で関係先の
捜索を始めた。容疑が固まり次第、男を逮捕する。
公安耶では、ほかにも複数の中国人が、顧問社や
関連会社を勤務先として在留資格を取得したうえ、
在留資格外の仕事に従事しているとの情報をつか
んでおり、顧問社の活動の実態解明を進める。
在留資格外の整体施術を行っていた疑いが持れて
いるのは顧問社の元役員で東京都目黒区の整体院
「中国医学保健研究院」の院長を務め中国人の男(61)
男は通訳業務などを行う「人文知識・国際業務」の
在留資格で日本に滞在しているにもかかわらず、今年
1〜2月、同整体院の客に対し、整体施術を行った疑
いが持たれている。男は1999年、顧問社で働くと
して在留資格を取得、その後、資格の更新を繰り返し
ていたという。
顧問社の法人登記によると、男は97〜2001年に
同社の取締役を務めていた。現在も顧問社の社会福
祉郎主任の肩書を持っているといい、整体院の玄関ド
アには、「中国事業顧問・社会福祉部」と記された看板
が掲げられている。民間の信用調査機関などによると
顧問社の代表取締り役の中国人は、94年、在日中国大
使館商務処(港区)内に中国人向けの法律相談所を開設。
96年4月、同相談所を改組して顧問社を中央区内に設立し、
代表に就任した。
顧問社のホームページなどによると、同社や関連会社で
作る企業グループは、中国と貿易を行う日本企業に対し、
法律上のアドバイズなどを行い、在日中国大使館や中国
政府機関と「太いパイプ」があると説明している。


読売新聞から
(火曜日)
2O06年(平成18年)3月14日