17,12,6 北国夕刊

不法滞在中国人摘発

9人、あかすリ嬢に

県警、金沢西署 入管へ引き渡

 

 金沢西署と石川県警公安課、組織犯罪対策課は六日朝、名古屋入国管理局と合同で、入管難民法違反(不法残留など)の疑いで、金沢市内の温泉入浴施設であかすリマッサージ嬢として働いていた自称中国人の女性九人を摘発した。同日午後、同入国管理局に身柄を引き渡し、近く強制送還される見通し。

 調べでは、摘発されたのは、二十代後半から五十代前半の自称中国人女性。九人は、短期滞在の在留資格などで日本に入国し、在留期間を超えて不法に国内で残留したり、在留した疑いが持たれている。

 同署によると、摘発された九人のうち最長で約四年十カ月間にわたって不法残留した女性もいるとみられ、中には「五年ぐらい前に偽造パスポートで不法に入国した」と供述している女性もいるという。

 女性は、温泉入浴施設と雇用契約はなく、人材派巡会社などから同施設に派遣されてきていた。施設関係者は「女性のパスポートを確認した際に「問題はなかった」と話しており、同署は今後、背後関係についても調べる予定である。

 捜査員が数カ月前に温泉入浴施設で働く女性の不法滞在に関する情報を入手し、内偵を進めてきた。立ち入り調査は同日午前七時過ぎに始まり、金沢西署などの捜査員外五十人が同施設と女性が住む金沢市内のアパートの二カ所に入り、パスギートなどを所持しているか確認し、ワゴン車などで次々と女性を連行した。

 政府は、約二十五万人といわれる不法滞在外国人を五年間で半減することを目標に掲げており、県警でも外国人の不法滞在や不法就労なとの一掃に力を入れている。
 
中国人女性9人不法滞在で収容

 金沢の温泉施設勤務

 

 金沢西署、石川県警公安課、組織犯罪対策課と名古屋入国管理局は六日、金沢市内の温泉入浴施設で働いていた自称中国籍の女九人を出入国管理法違反(不法残留および不法在留)で同局に収容した。

 調べでは、九人は正規のパスポートの在留期限が切れていたり、偽造パスポートの使用などで密入国したりして不法に国内に滞在していた疑い。 九人は二十七〜五十一歳で、入浴施設近くのアパートに住み、施設内で.あかすりの仕事をしていた。施設側は別の工場などから九人を受け入れて…おり、不法在留の事実を知らなかったという。