オーダしていたバッグが2000年3月15日に届きました。
このバッグは帆布のリュックサックで有名な工房細野にフルオーダーして
いたもので予定通り2ヶ月の製作期間を経て完成しました。
実際細野でもショルダーバッグやブリーフケース等のバックは
製作されているのですが、そのデザインはシンプルそのもの。
(帆布のみで仕上げられている単色のものが多い。)
そこでリュックサックでも使用されている革を使い、もっとカジュアルな
バッグをオーダすることにしました。
●ラフスケッチ
バッグのオーダーにあたっては予めラフなスケッチを書いてもって行きました。
これにしたがって、打ち合わせしたところ、技術的(素材的)に不可能なところ、
強度的に問題があるところ、メンテナンス性等を考慮し、最終的な仕様が決まりました。
仕様決めにあたっては計3回もお付き合い頂きました。大変ありがとうございます。
バッグの正面
基本型はブリーフですが、上部からの雨の進入を考えフラップをつけました。
このフラップにより全体的にカジュアルに見えることも狙っています。
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バッグ裏面
バックの裏面にはチャックが付いたポケットをつけ、ポケットの両端には開閉の際に
つまむ革のタブをつけました。
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フラップの中
フラップを開けると雑誌を入れる大きいポケットとその上に半分に
区切ったポケットが2つあらわれます。
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バッグの底とストラップ
このバッグの最大の特徴はストラップをリュックサックのベルトで
取付けているところです。
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●オーダ時のスケッチ
オーダする際には担当の方が仕様まとめのスケッチを行います。
上記仕様に加え細かな寸法が決まって行きます。
この打ち合わせを繰り返し私のデザインが現実のものへと変わっていきまいた。
●完成品
バッグのオーダーなんてしたことがなかったので出来上がるまでは
思い通りのものができてこないのではないかと心配と不安でいっぱいでした。
出来上がりを見てほぼ完璧な仕上がりに細野の技術を実感しました。
バッグの正面
フラップがお願いしたものより長かったことを除き、正面はほぼ完璧です。
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バッグ裏面
デザイン時には裏面からフラップがダイレクトに立ち上がってくることを
期待していましたが、問題がある部分については自由に変更して頂くことに
なっていたので実際にフラップは裏面に直接縫い付けられています。
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フラップの中 ペンさしが若干下よりについてはいますがほぼ期待通りの仕上がりです。 | |
バッグの底とストラップ
こちらもほぼ期待通りです。
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●全体像
と言うことで、出来上がったものについては大変満足している反面、
デザイン時考慮できなかった箇所があったことが心残りです。
(まあ、デザインしたのが素人ですので当然ですが...)
ただ、この経験でバッグがどのようなに作られているかや見た目だけでなく
使うことを考慮してデザインする必要があることなど大変良い勉強になりました。
機会(とお金)があれば、今度はオールレザーの鞄で挑戦してみたいものです。