border

ブーツについて

border

●ブーツの種類

Work Boots ワーク・ブーツ:Work Boots

一般的にはこのブーツ、エンジニア・ブーツ、ペコス・ブーツ等仕事に使う靴、 もしくはそこから発展してきたものを総称してワーク・ブーツと呼ぶのですが、 写真のような形で安全靴として利用されているもの(落下物から足を守るために トゥの部分にスチール・キャップが入っている)を指してワーク・ブーツと 呼んでいる事が多いようです。
写真の靴はワーク・ブーツから発展したハンティング・ブーツ(1950年誕生)ですが、 これもワーク・ブーツと呼ばれています。 このためソールの種類には様々なものがありますが、ハンティング・ブーツに おいては泥に滑り難くブッシュの中を軽快に走り回るのに適したクレープソールのもの、 特にレッド・ウィング社のアイリッシュ・セッターが有名です。
防水性が高くトレッキングにも利用されることがあります。

Engineer Boots エンジニア・ブーツ:Engineer Boots

修理工場での安全靴が原形です。邪魔になるシューレースがなく、トゥにはスチール・キャップが、 また、ソールには油等に滑り難いオイル・レジスタントや火に強いファイヤー・ レジスタント、釘等の踏み貫きを防ぐためにソール部にスチールを入れた パンクチュア・レジスタント等があります。
また、サイドのベルトは隙間から物が入り込むのを防ぎます。
頑丈であるためバイカーにも多く愛用されています。

Pecos Boots ペコス・ブーツ:Pecos Boots

テキサス州に流れる川の名前が由来とされているペコスブーツは ルーズフィットタイプのブーツを総称するレッド・ウィング社の商標です。 原形は農作業に従事する人々に多く利用されてきたブーツで、カウボーイ・ブーツの 流れも汲んでいます。
着脱に便利なサイドのプル・ストラップ、広いソールが特徴です。

Side Gore Boots サイドゴア・ブーツ:Side Gore Boots

1836年英国のビクトリア女王のためにJ.スパーカーホールによって考案されました。
女王の夫君アルバート公が 履いた事からアルバートブーツとも呼ばれています。 19世紀に紳士用の靴として復活し、はやった場所(ロンドンのチェルシー地区) の名前からチェルシーブーツとも呼ばれることもあります。
現在はカジュアルに合わせて履かれる事が多く、全体が天然ゴムでできていて 雨の日に履けるものもあります。
サイドのゴム、後部のプル・ストラップが特徴です。

Jodhpurs ジョドプール:Jodhpurs

ジョッパー・ブーツとも呼ばれ、甲と足首を細いストラップで止める形を しているため、激しい動きにも対応します。 1890年代に英国で登場し、インドのジョドプール騎兵隊が乗馬に使用していたことから こう呼ばれています。

Chukka Boot チャッカ・ブーツ:Chukka Boot

起源はポロ競技用の乗馬靴(ポロ競技の1ラウンドを「チャッカー」という。) で1898年に英国で登場し、1920年代に米国でも流行しました。
丈はくるぶしまであり、トゥはプレーン・トゥ、アイレットは2つか3つが 基本型です。
英国クラークス社のデザート・ブーツの原形でもあります。

Country Boots カントリー・ブーツ:Country Boots

貴族などがハンティングの際に履く事を目的に英国で誕生しました。 水の進入を防ぐ背の高いタン、プル・ストラップが特徴です。
英国トリッカーズ社のものが有名。

Monkey Boots モンキー・ブーツ:Monkey Boots

英国グレンソン社の編み上げブーツで正式には「デビーブーツ」といいます。 原形はビクトリア朝の鋳物ブーツで独特の形状から通称モンキーブーツとも 呼ばれます。

Trekking Boots トレッキング・ブーツ:Trekking Boots

登山用でトレッキング、ハイキングに利用されます。

Desert Boots デザート・ブーツ:Desert Boots

2枚の革を側面で縫いあわせただけというシンプルな構造で、 クラークス社のネーサン(ネーザン)・クラーク氏が兵役でビルマに駐屯している時に 原形の靴に遭遇し開発、砂漠地帯の軍隊のために開発されたとピーアールしたため、 この名前がついたとされています。
クラークス社の商標でカジュアル・シューズの原点です。

Wallaby ワラビー:Wallaby

人間の足型を形どったオブリック・トゥが特徴で、1枚の革を足を左右から 包み込むようにして縫合されています。 この名前の由来は前から見たフォルムが小型のカンガルー「ワラビー」の足に 似ているからとも、お腹の袋で子どもを育てるワラビーの様に優しく 足を包み込むからともいわれます。
クラークス社の商標です。

Western Boots ウェスタン・ブーツ:Western Boots

別名カウボーイブーツとも呼ばれています。 乗馬時に靴が簡単に脱げない様、また、サボテンの刺などから足を守るため ロングブーツになっています。 本格的なものは乗馬の際、あぶみにヒール(踵)を引っかけやすい様ヒールが 斜めにカットされています。(このヒールは歩行には向かない様です。) また、トゥもあぶみに入れやすいよう尖ったものが多く、馬上で体重を 支えるためスチール・シャンクになっているものもあります。
このブーツの脱着には、専用のブーツ・ジャックを使用します。