ワーク・ブーツ:Work Boots
一般的にはこのブーツ、エンジニア・ブーツ、ペコス・ブーツ等仕事に使う靴、
もしくはそこから発展してきたものを総称してワーク・ブーツと呼ぶのですが、
写真のような形で安全靴として利用されているもの(落下物から足を守るために
トゥの部分にスチール・キャップが入っている)を指してワーク・ブーツと
呼んでいる事が多いようです。
|
|
エンジニア・ブーツ:Engineer Boots
修理工場での安全靴が原形です。邪魔になるシューレースがなく、トゥにはスチール・キャップが、
また、ソールには油等に滑り難いオイル・レジスタントや火に強いファイヤー・
レジスタント、釘等の踏み貫きを防ぐためにソール部にスチールを入れた
パンクチュア・レジスタント等があります。
|
|
ペコス・ブーツ:Pecos Boots
テキサス州に流れる川の名前が由来とされているペコスブーツは
ルーズフィットタイプのブーツを総称するレッド・ウィング社の商標です。
原形は農作業に従事する人々に多く利用されてきたブーツで、カウボーイ・ブーツの
流れも汲んでいます。
|
|
サイドゴア・ブーツ:Side Gore Boots
1836年英国のビクトリア女王のためにJ.スパーカーホールによって考案されました。 |
|
ジョドプール:Jodhpurs
ジョッパー・ブーツとも呼ばれ、甲と足首を細いストラップで止める形を しているため、激しい動きにも対応します。 1890年代に英国で登場し、インドのジョドプール騎兵隊が乗馬に使用していたことから こう呼ばれています。 |
|
チャッカ・ブーツ:Chukka Boot
起源はポロ競技用の乗馬靴(ポロ競技の1ラウンドを「チャッカー」という。)
で1898年に英国で登場し、1920年代に米国でも流行しました。 |
|
カントリー・ブーツ:Country Boots
貴族などがハンティングの際に履く事を目的に英国で誕生しました。
水の進入を防ぐ背の高いタン、プル・ストラップが特徴です。
|
|
モンキー・ブーツ:Monkey Boots
英国グレンソン社の編み上げブーツで正式には「デビーブーツ」といいます。 原形はビクトリア朝の鋳物ブーツで独特の形状から通称モンキーブーツとも 呼ばれます。 |
|
トレッキング・ブーツ:Trekking Boots
登山用でトレッキング、ハイキングに利用されます。 |
|
デザート・ブーツ:Desert Boots
2枚の革を側面で縫いあわせただけというシンプルな構造で、
クラークス社のネーサン(ネーザン)・クラーク氏が兵役でビルマに駐屯している時に
原形の靴に遭遇し開発、砂漠地帯の軍隊のために開発されたとピーアールしたため、
この名前がついたとされています。
|
|
ワラビー:Wallaby
人間の足型を形どったオブリック・トゥが特徴で、1枚の革を足を左右から
包み込むようにして縫合されています。
この名前の由来は前から見たフォルムが小型のカンガルー「ワラビー」の足に
似ているからとも、お腹の袋で子どもを育てるワラビーの様に優しく
足を包み込むからともいわれます。
|
|
ウェスタン・ブーツ:Western Boots
別名カウボーイブーツとも呼ばれています。
乗馬時に靴が簡単に脱げない様、また、サボテンの刺などから足を守るため
ロングブーツになっています。
本格的なものは乗馬の際、あぶみにヒール(踵)を引っかけやすい様ヒールが
斜めにカットされています。(このヒールは歩行には向かない様です。)
また、トゥもあぶみに入れやすいよう尖ったものが多く、馬上で体重を
支えるためスチール・シャンクになっているものもあります。
|