気がつくとチコは 花ばたけの中でした。
もう どこにどのように焦点を合わせてみても あの扉は見あたりません。
本当の出遇いは こうして 誰にも気づかれず、
それが どんなに大切であったかも気づかずに過ぎていくものです。
想いの中に閉じこめられた現実こそが真理であったことに辿り着く時
やるせない偶然の必然にしてやられたことになるのです。
望遠鏡が見せてくれた真理の世界は
現実に見える物を見て 見えるものに埋もれて
その見える現実しか信じない人には
決して見えることはないでしょう。

何度もいわなくてはなりません。
世界は見えているとうりではないということを。

「藪睨みチコ」の絵本