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チコは藪睨みの女の子です。
普通、眼でものを見る時には黒い瞳が目標物を追いかけます。
その時、もう一方の眼の黒い瞳が違う方向をむいてしまうのを斜視といいます。
斜視にもいろいろありますが、チコの場合は眼が寄っています。
藪睨みになってしまうのです。
その眼のために 小さい時からいじめられたり、からかわれたりしていました。
ですから いつもみんなといる時は後の方の目立たない場所にいるのが常でした。
チコは両方の眼を同時に人に見られなければいいのだと思うようになりました。
片眼ならば寄り眼であることに人は気づかないだろうと想ったからです。
望遠鏡は片眼で覗くもなので、覗いてるあいだは両眼をみせなくてすみます。
ほかの女の子がぬいぐるみの人形を持つように、
チコは望遠鏡を片時も離しませんでした。
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