未来が壊れていく…




 その18

 

 ■言語が消滅する■

 <2500言語が消滅危機に>
 国連環境計画(UNEP)が01年2月にナイロビで開かれた環境会議に報告したところによると、グローバリゼーションの進行でこれまでに世界から234の言語が消失し、さらに約2500の言語が消滅の危機にある。これとともに各国に固有の文化や伝統も急速に失われている、と指摘している。
 現在、世界にある言語は5000から7000とされているが、このうち高齢者しか話さなくなった言語が約1000、また使う人口が100人未満になってしまった言語が553などで、このままでは100年以内に90%の言語が消滅するか、消滅の危機にさらされる、という。
 
 <ユネスコは3000言語が危機と発表>
 一方、ユネスコは2002年2月、世界の約6000言語のうち、約3000の言語が消滅の危機にある、と発表。2月21日の「国際母語の日」に合わせ、各国に少数言語を救うための対策を呼びかけた。ユネスコによると、とりわけ危機的な状況にあるのは、中国国内の約50の少数言語や、フランス国内の14言語を含む欧州の約50の言語など。いったん話し手を失った言語でも、政策しだいでは救うことが可能だとしている。
 

 
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