未来が壊れていく…




 その10

 

 ■劣悪な衛生状態■
 <24億人が下水道なしの生活>
 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)が00年11月にまとめたところによると、下水道などの衛生的な水道システムの恩恵にあずかれない人たちは、途上国の人口の半分にあたる24億人にものぼっており、その8割はアジアに集中している。中でも中国とインドの農村部では、ここ10年の間ほとんど改善がみられない、としている。
 また家庭で上水道の供給を受けていない人は11億人にのぼり、下痢に苦しむ症状が世界で年間40億ケースあり、下痢で死亡する人は年間220万人で、大半が5歳以下の乳幼児という。
 
 

 ▼今世紀は喫煙で10億人が死亡▼ 
 世界保健機関(WHO)によると、成人喫煙者の3分の1が、喫煙関連病によって死亡している。WTOが2002年10月発表したところによると、喫煙関連病で死亡する人は、世界で年間490万人にのぼる。2年前に比べて90万人の増加。たばこを規制しなければ、2020年までに年間の死者は1000万人となり、21世紀中に喫煙が原因で死亡する人は、合わせて10億人に上る。

 
 
 ▼日本の肺がん患者も急増▼
 日本の肺がん患者が急増している。2000年時点で年間5万人だった肺がんによる死者は、2015年には12万人に上ると推計されている。喫煙による肺がん発症リスクは、非喫煙者に比べて男性で4−5倍、女性で2−3倍とされている。



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