ジョン(ウェズリー・スナイプス)とチャーリー(ウディ・ハレルソン)はトランジット・コップ(地下鉄公安のおとり捜査官)。黒人と白人でありながら、幼い頃からひとつ家で育った“乳兄弟"である彼らは、抜群のコンビネーションで多発する凶悪犯罪に挑む毎日。だが、上司のMTA(市交通局)局長のパターソン(ロバート・ブレーク)はそんな彼らを苦々しく思っている。彼は、各駅の売上金を徴収して回る現金輸送列車=マネートレインの安全運行に絶対の自信を持っていた。すぐにホットになるチャーリーに対して、それを抑えに回るクールなジョンと、二人の性格は対照的。そのチャーリーが賭博に熱中し、1万5千ドルもの借金を作ってしまった。胴元のブラウン一味に捕まり、高層ビルから宙づりにされたチャーリーの前に間一髪、ジョンが現れてその場を収めた。そんな時、新任のセクシーな捜査官グレイス・サンチャゴ(ジェニファー・ロペス)が現れ、“兄弟"の間に微妙な空気を作る。やがて、地下鉄の切符売り場が放火魔強盗に襲われ、2人はあと一歩の所で犯人を逃がしてしまう。その夜、集金袋の一つが紛失するという騒ぎが起き、日頃の態度や素行からジョンとチャーリーに疑いがかかる。疑惑は晴れたものの、パターソンへの怒りが収まらないチャーリーは、マネーイレインの強奪を口にする。そんな折り、チャーリーの恋心をよそに、ジョンとグレイスの仲が急速に接近。ジョンは、チャーリーへのエクスキューズもあってか彼に1万5千ドルを貸し与えた。ところが、その金をスリに奪われてしまい、さらにジョンとグレースがベッドで抱き合っているところも目撃してしまう。例の放火魔強盗が再び現れ、ジョンは猛追撃するが、追い詰められた犯人は投身自殺した。パターソンは過剰捜査に怒り、2人にクビを言い渡す。激しい言い争いの末にチャーリーはジョンと絶縁し、おまけにブラウン一味から借金を返さなければ、兄弟も手にかけるぞと脅される。大晦日の夜、追い詰められたチャーリーは秘かにマネートレイン強奪を企てた。それを知ったジョンは現場に駆けつけ、列車に飛び乗るがる時既に遅し、列車は暴走を始めた。パターソンは先行車両の乗客の危険も省みず強奪を阻止せんとするが、ついにマネートレインは脱線。間一髪、脱出した兄弟たちは混乱に乗じて逃げようとするが、彼らが犯人であることを知らないパターソンと鉢合わせ。だが、その時、グレースは乗客たちを危険な目に会わせた容疑で彼を逮捕。兄弟はまんまと逃げおおせた。