どうぞ、こちらです。



う〜、

なんか寒ぃなぁ〜ここ。


あっ!



……長老ってこの白熊が??



でもさすが長老って感じだよな。貫禄あるよ。



長老、実は…ゴニョゴニョ…

ん?フフフ…あ〜そう。それは良かったねぇ。



長老の声、
勝手に「美輪明宏」をイメージしてたけど、


「熊倉一雄」なのね。




ねぇ、長老、特典は?



あ〜、特典ね。

んじゃ、君たち、



おっ、待ってました♪



今日から「名誉妖精」。



名誉妖精?またありがちな。



あんまりうれしくねぇ〜。てか、そんだけ?


あとねぇ…

「妖精の森」への入場が一年間半額。
通常3000円のところ…太っ腹の1500円。




うそ。

ここって入場料取るの?
…てか、3000円って高っ!




妖精以外の方の入場の場合は当然取りますよ。


ってことは、

妖精以外でも入場料払えば誰でも出入りできるってこと?



あ…月曜以外ね。


…月曜は休館日。



…あ〜っ!


「妖精の森」って
どこかで聞いたことあるなって思ってたけど、


ここってもしかして…


ビックリッコ神社のすぐ横の
駄菓子屋の路地を入っていったところ
ほら、お兄ちゃん、看板出てるじゃん、手書きの…





あ〜、知ってる、知ってる!
あの意味不明のヤツ。神社の周辺にいくつかあるよね。

てっきり、寂れたスナックとか喫茶店の看板だと思ってたよ。
何かさぁ、売れない“気”みたいなものを感じるんだよね。



私は、探偵ナイトスクープの言うところの
「パラダイス」みたいなものかと思ってた。
私もやっぱり売れない“気”みたいなものを感じてたわ。



ボクらとしては、ビックリッコ町の「ポティロンの森」を
目指してるんだけどなぁ。


…だとしたら、

ここって、メチャクチャ家の近くじゃん。


なーんだ。
異次元の世界か何かだと思ってたよ。

んじゃ、帰るべ、帰るべ。


あ、待って。…ねぇねぇ、じゃぁ、

認定されたのが妖精だった場合は
どんな特典がついたの?




認定された日から3日間、妖精の森弁当、半額。
700円のところ…太っ腹の350円。
妖精バーベキュー弁当は…1000円を500円。


あんたも半額好きだねぇ〜。

てか、妖精バーベキュー弁当って
名前変えたほうが良くねぇ?



「世界観が変わるほどの特典」なんて、
ただの噂だったのね。




弁当半額で、世界観は大幅に変わると思うけどなぁ、ボクぁ。
今まで高くて喰えなかった弁当にも手が出せたりするわけだし。




こんな弁当の世界もあったのか〜っ!ってか。





特典が弁当半額だけだったなんて…
ゴラス君、がっかりするだろうな。




何っ!弁当半額!!!?




あ、ゴラス君。




弁当半額だとぉ〜!!?




大変、爆発寸前だわ。



うぉぉぉぉ〜っ!!!





すげぇ〜すげぇ〜よ!!!



へっ?


まさに、世界観が変わるほどの内容だ!

妖精バーベキュー弁当が500円で食えるのなら、
オレはどんな努力も惜しまないぜ!!




…帰ろう、お兄ちゃん。



ああ。


チョット待って〜。

…お代は見てのお帰りだよ〜。




なんだよ、俺達は勝手に連れてこられ…



勝手に?人聞きの悪いこと言うねぇ、あんた。
そんな証拠どこにあるんですかねぇ。
…いいから二人で3000円払ってけって。



ゴラス君…。

やっぱり、本性は…そういうことだったのね。


ゴタゴタ言ってないで、
さっさと払って帰っちまえよ。

オレはお前らの紹介料さえ
手に入れば、もう用は無いんだから。



ちょっと信じてたのに。

悪徳キャッチセールスよりタチが悪いぜ。



そう簡単に人を信じるなって。

そんなんじゃ、これから世の中渡っていけないよ。




そんなこと、あんたに言われたくな…



♪いつ〜か〜この手にぃ〜♪


…な、なによ、突然。


 ♪つか〜むぜ ビッグマネェ〜♪




♪I've got nothingnothing to lose〜♪


そうですか。

「マネー」ですか、結局。
…帰るわよ、お兄ちゃん。

…うるさいなぁ、払えばいいんでしょ…どいてよ、このちび恐竜!!

ドンッ!

(恐竜を蹴っ飛ばした音)

ヒュ〜〜
(恐竜が飛んでゆく音)



あいつがあんなに感情的になるなんて…

さては、ゴラスに惚れてたな。



つづきはこちら。



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