発見場所

これまた
ファッション市場サンキ
85円均一コーナー

処分品ワゴン

えっ!? あっ! ヤバッ!


こいつはかなり“本家”に近いルックス。
「法」という文字が目の前にちらつく。

自分達の危うい立場を知ってか知らずか
だんごちゃんの表情は完全に硬直状態だ!



↓↓↓

ここでちょっとブレイク。
私caicoの、あの“空前の大ブーム”にまつわる話をひとつ。



「だんご3兄弟」に泣いた夜

全く興味が無かった。

世間があれだけ騒いでいたあの“ブーム”の最中でも、
実のところ、私は全く冷めきっていた。

まぁその頃といえば
私自身
転機というか、とんでもない時期で、
それどころじゃなかったとも言えなくはないが。

CD屋、本屋には必ずといっていいほど
特設コーナーが設置され、
ブームに便乗して
次々にキャラクターグッズが乱発され、
NHKの「のど自慢」でも
この曲が圧倒的に歌われていたあの頃。

街のあらゆる場所であの曲が流れ、
誰も彼もが口ずさむ異常事態。

和菓子屋にいたっては
「元祖だんご四兄弟の店」なんて
旗を掲げる店まで出る始末。
(これには笑った。この手の”ブームの便乗”はオールオッケー!)

それでも 私の心に
「だんごの嵐」が吹き荒れることは無かった。

そんな私が、だ。

あの曲に心を動かされたことが一度だけある。
ある大手スーパーの食品売り場でのことだ。

パン売り場の横の
“だんご1パック100円セール”と銘打った
特設コーナー。
そして
そこに置かれたチープなラジカセからは
当然のことながら
あの曲がエンドレスに流れていた。

パンを選んでいる私の耳に
否応なしに流れ込むだんごのメロディー。
ただその時はいつもとちょっと違って聴こえた。

サラウンドな臨場感。

♪春になったら花見(は・な・みっ!)
   秋になったら月見(つ・き・みっ!)♪

曲のクライマックス
子供達の歌声が絡んでくるこの辺りから
まるでコンサート会場のような臨場感が。

え、何これ。

しかし、
辺りを見渡せばすぐに
その答えはあった。

大合唱。

そう、
食料品売り場にいる子供達が
一斉に歌い出していたのだ。
特設コーナーからかなり離れている子供さえも。
(ほぼ全員が歌っているように私には思えた。)

特設コーナーを中心に
あっちにもこっちにも 目を輝かせながら
夢中になって”だんご”を歌う子供・子供・子供!

そんな子供達の歌声と
ラジカセから流れる子供達の歌声とが
絶妙に重なり合い、、奥行きを持ったことで
音がフロア全体に広がり
この臨場感が生まれていたのだ。

「…あ。」

何かが動いた。

私自身
精神的に弱くなっていたせいもあったかもしれない。
この曲が子供達から本当に愛されているという事実を
目の当たりにしたせいかもしれない。

とにかく冷め切っていた私の心の中で何かが動いた。

…まずい。私としたことが。

サラウンドの渦の中
私は
「だんご3兄弟」の
いまだかつて聴いたことのない壮大なエンディングに
不覚にも
目に涙をにじませてしまった。






さて、本題に戻して
まだまだ行きます!




次のだんごちゃんへGO!


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