2003年9月7日
旧中仙道「醒ヶ井宿」
を訪ねて

青春18きっぷ


  醒ヶ井宿の中を流れる清流・地蔵川に群生する「梅花藻]
JR醒ヶ井駅は米原駅から一駅目・醒ヶ井駅から伊吹山が見える。
醒ヶ井(さめがい)は、滋賀と岐阜の県境に位置する旧中仙道3つ目の「醒ヶ井宿」のあったところ。今その面影を残す街並みの残る静かな町。

 ←駅から醒井宿に向かう大正通り

                     元醒ヶ井郵便局→

写真は明治時代にボーリス氏が設計し建てられた旧郵便局で現在は醒ヶ井の資料館として開放されている。赤い丸いポストがある。
 ←武蔵橋

醒ヶ井宿の真ん中を流れる武蔵川にかかる武蔵橋
←写真↓

                   武蔵川と旧中仙道→

清流・武蔵川に梅のような花びらをもつ「梅花藻」いう水中花が群生している。
直径1cmにも満たない花が水のなかで揺れています。この「梅花藻」は、年間15度c位の清流にしか育たない、きわめて貴重な品種らしいですこの水は、石灰岩質の鈴鹿山系から流れている。
 ←地蔵川と「梅花藻](バイカモ)

街道に沿って流れる地蔵川は、対岸に民家が並ぶ生活感の漂う川。清流は夏でもしびれるほどに冷たく澄んでおり、水着姿で遊ぶ子供たちや、やかんや西瓜が冷やして有る様は、観光地と言うより生活の一部になっている。

                          十王水→

平安中期の天台僧浄蔵貴所により水源を開かれたといい、はじめは浄蔵水と呼ばれていたが、泉の近くに十王堂があったことから、十王水と呼ばれるようになった。
旧問屋場

武蔵川の清い水を生かし、醤油屋さんが昔ながらの店構えで頑張っている。


      昔の問屋場を再現した醒ヶ井資料館→


 本陣跡  いまは料亭になっている
武蔵川にかかる長寿橋と水車
←地蔵堂

弘仁8年、大干ばつの時、伝教大師が醒井で地蔵菩薩を彫刻して降雨を祈願し、大雨が3日間降り続いたという。御丈1丈2尺の花崗岩による丸彫りの座像。初めは水中に安置されていたので、尻冷やし地蔵と呼ばれていた。魚を供養するために祀られたともいわれている。
 また、地蔵堂は江戸時代、大垣城主石川日向守が病気全快を感謝して建立したもので、老朽化や火災に遭い、2度再建し、平成2年には大改修が行なわれている。毎年8月23日、24日には盛大な地蔵
盆が行なわれる。
居醒の清水

ここが地蔵川の源となる、居醒の清水。その昔、日本武尊が伊吹山の大蛇を退治したとき、その毒で高熱を出したのをこの清水で冷やしたところからこの名がついたそうです。石垣の下からどんどん湧き出してくるのがよくわかる。地蔵川はここから突然あらわれ、途中「十王水」「西行水」と呼ばれる涌き水を加え、すぐに丹生川に流れ込む小さな川で、ハリヨと呼ばれる清流にしか棲まない小さな魚が生息する事で知られている。
←加茂神社