□ 金砂大田楽 □
東西金砂神社磯出大祭礼




茨城県久慈郡にある東金砂神社・西金砂神社が「五穀豊穣・天下泰平・万民豊楽」を祈願し、72年に一度執行されるお祭りで、西暦851年(仁寿元年)に第1回目を執行して以来、一度も途絶えることなく続けられてきたとされ、西暦2003年(平成15年)の今年には第17回目を迎えたそうです。


1ヶ月ほど前に新聞の折り込みで「交通規制のご案内」という形でこのお祭りを知って「せっかく茨城にいるのだから」と見学に出かけることにしました。

どういうお祭りなのかもよく分からずあれこれ調べてみると・・・

平安時代の大同元年(西暦806年)に日立市の水木浜の大島という磯に金砂の神が出現したことにちなみ、72年に一度磯出をし清い潮水で御神体を浄めるという神事で、西金砂神社、東金砂神社から出発する数百人規模の行列が、日立市水木浜を目指して渡御行列を行い、途中7箇所で「金砂田楽」を披露。この田楽は国選択民俗芸能・県指定無形民俗文化財に指定されているそうです。


それぞれの神社が7日間をかけて工程を行列していくのですが、今日3/29は上河合祭場で8:00からの田楽と祭典が行われ、その後、次の祭場である久米祭場までを行列が進みます。
朝7時過ぎに出発して、目的地近くには8時過ぎに到着。いつもはきっとのどかな田園風景であろう道が車と人でいっぱいになっていました。

なんとか車を置く場所を確保して祭場まで向かい、小学校の校庭で行われている田楽と祭典を遠くから見学。行列を見るためにすこし早めに移動したけど、もうすでに道にはたくさんの見物客が場所取りを始めていました。

行列が出発するまでの30分近く、kouはとなりに座っていたおばあちゃんとすっかり意気投合?!(笑)して、ずっと遊んでもらっていました。ニコニコ笑って「おばーちゃん!」と近寄って行ってはギュッと抱っこ。ほんとのおばあちゃん2人が見たらすこしさみしい気分になっちゃうかも、というぐらい愛想が良くて・・・。でもおかげで待ち時間を退屈せずに過ごす事が出来ました。


行列は20分ぐらいかけて私たちの前を通過して行きました。
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その間に、獅子舞がkouの頭をかじってくれたり、猿の姿をした神様が頭をなでてくれたり。

途中、木の枝を挿した台が通った時には、なにかご利益があるのか見物客がその枝や葉っぱをとりに出ていました。理由もわからずとりあえず私たちも3枚の葉っぱを戴き、大切にすることに。

警官隊や飛脚、武士、巫女など行列のそれぞれが何なのかということが分かったらもっと楽しく見れたのかもしれませんが、古くから伝わるお祭りを実際にこの目で見れたことはいい体験になったように思います。
kouは猿の神様が頭をなでてくれた事が一番嬉しかったようで、帰宅後も「アイアイ、いい子いい子したね。」と話してくれます。

若い子達がいっぱい行列に参加していて、地元色の強いとってもアットホームな雰囲気のお祭りでした。

次にこのお祭りが催されるのは72年後の2075年。kouは77歳になっています。
昔、両親&おばちゃんと見に来たことを懐かしく思い出しながらまた見にいってくれると嬉しいな。




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